本日は、シューツリーの必要性について語りたいと思います。
皆様は、革靴を履き、1日仕事を終え、家に帰ってきたとき、革靴をどのように保管されているでしょうか??
革靴にそこまでこだわりのない方は、もしかしたら、革靴を脱いだまま置いておき、翌日また履く。ということもあるかもしれません。
現に私も新入社員の頃で、革靴がまだ好きではなかったとき、そうしてしまっていました...。
ただそのようにしていると、「あれ、この革靴こないだ買ったばかりなのに、もう形が崩れたな、シワが深くなったな」と思っていました。
ひどいときには、「うわ、この革靴、革が裂けてるじゃん」みたいなこともチラホラ。
結果的に、革靴の寿命は短くなり
頻繁に買い替えるように。
この原因は、いま思うと2つあるかと思っています。
①革靴を脱いだあと、シューツリーを入れた状態で保管をしていなかったこと。
②革靴を脱いだあと、ササッとで良いのですが、ブラッシングもしていなかったこと。
この2つが大きな要因かと思っています。
②は、革靴ケアの話になるので、また別の機会に書きたいと思いますが、
①のシューツリーについてはこちらで記載したいと思います。
まず、シューツリーの目的・期待効果は下記3つとなります。
①革靴の変形を防止する
②靴内の乾燥を促す
③消臭効果
①の革靴の変形を防止する、というのは、イメージがつきやすいと思います。
履いた後に、なにもせずに置いておくと、歩いたときに革靴に出来たシワが伸びずに、残ってしまいます。
その状態が積み重なると、シワは一層深くなり、
最終的にはシワの線がクラック(裂け目)になったりします。
これを防止するのが、シューツリー(シューキーパー)。しっかりと革靴の木型(形)にフィットしたものを選ぶことで効果が最大限になります。
②の靴内の乾燥を促す、というのは、木製のシューツリーの場合、吸湿性と蒸発性?に優れているので、革靴の中の汗を蒸発させて、適切に乾燥させてくれます。
これはプラスチック製のシューキーパーには期待できない効果ですのでご留意下さい^^
木製の場合は、帰宅して即突っ込んでも効果は期待できますが、プラスチック製の場合は、逆効果。
靴の中の風通しが、むしろ悪くなりますので、ますます靴内の湿度があがってしまいます。
プラスチック製のものしか持っていない方は、自然乾燥させてから靴に入れるようにすると良いと思います^^
③の消臭効果、というのはこれも木製のシューツリーのみに期待できる効果です。
木材によっては(たとえば、ヒノキやレッドシダー、アロマシダーなど)吸湿とともに天然木材の効能として殺菌効果も持ち合わせております。
シューツリーは一般的に、その性能は単純に金額に比例すると言われています(書いてしまうと当たり前のことですねf^_^;(笑))。
お値段が高いほど、良い木材を使っているなどなど。
ここまでが、シューツリーの目的についてのお話でした。
ここから、実はシューツリーを使うと、
お気に入りの革靴を履いていた日に、突然雨に降られた!!というときも効果的に革靴をケアできるのです。
雨で濡れた革靴に対してシューツリーを入れることで、
①濡れた状態で、適当な形で乾いた場合、その変形した形で革が固まってしまうので、適切な形でキープしてあげるため、シューツリーを突っ込み、革をしっかり伸ばす。
②さらにシューツリーには吸湿性があるので、雨で濡れた革靴の乾燥が進む。
③そして、濡れた場合、靴内の湿度は普段より高くなるので雑菌が多く繁殖してしまいます。そこでシューツリーを入れることで殺菌による消臭効果が期待できます。
なお、気を付けて頂きたいのは、プラスチック製のシューキーパーなら入れない方がマシ(上記記載のシューツリーの目的をご参照下さい)であること、そして、新聞紙を丸めて入れる行為は逆効果である、ということ。
新聞紙はよく聞く話ですが、ご想像してみて下さい。
濡れた革靴に突っ込んだ新聞紙はすぐにビショビショになります。その状態のものを寝ている間、ずっと入れておくと、靴の中の乾燥は進むどころか、なおさら蒸れてきます。
乾くまで数十分おきに取り替え続ける心意気があれば大丈夫だと思いますが...
それは夜泣きする赤ちゃんをあやすときほど、大変なことかと思います笑
そのため、新聞紙よりも、
シューツリーの方が効果的に、靴の中の湿気を取り除いてくれます。
そんなシューツリーでオススメなのは、
サルトレカミエのバネ式シューツリー。
こちらは、若干のサイズ調整も可能。
汎用的な木型で、特に英国靴にはフィットします。木材も上質なものを使用しているので、吸水性、脱臭性も良いです。
少々お値段が貼りますが、シューツリーの効果は、お値段(=木材の品質)に比例するので、
大切な一足には、ぜひこちらもご検討してみて下さい。
サイズ感のご相談など、もしありましたらお気軽にコメント頂ければと思います