革靴好きの会計士Penchi

物欲の止まらない公認会計士。平成元年生まれ。令和元年結婚。現在夫婦2人暮らし。洋服、靴が好き(特にビジネスアイテムが大好物)。

仕事#3: バリエーション(企業価値算定)とは?

 

こんにちは。

 

本日は昨日説明しきれなかったFAS会社って具体的にどんなことやってるの??

という続きになります。

 

昨日も記載しましたが、私の所属しているFAS会社では主に下記のサービスラインがあります。

 

  • 財務デューデリジェンス
  • ビジネスデューデリジェンス
  • 企業価値算定(バリエーション)
  • 財務モデリング
  • エグゼキューション
  • PMI支援
  • インフラファイナンス
  • 事業再生支援
  • etc...

 

基本的にM&Aが関連してる業務はファイナンス以外なんでもやっている感じです。

 

上記のうち「デューデリジェンスとは?」というところを、昨日のブログでご説明させて頂きました↓↓↓合わせてご覧頂けますと幸いです。

 

本日は企業価値算定(バリエーション)業務について軽くご紹介出来ればと思います。

細かい説明は、何回かに分けて連載したいと思いますが、本日は概念的なところのご紹介です。

 

まず初めにバリエーションとは、企業価値を算定することです。

では、企業価値とは?なぜ企業価値を算定する必要があるの??というところを説明していきたいと思います。

 

皆様、自動販売機やコンビニでは500mlのペットボトルの飲み物が150円くらいで売られていますが、スーパーでは98円とかで売られているのを見たことはありませんか?

 

この98円で売られているペットボトルの飲み物を見ると、私は、あっ安いなと感じます。

 

もし皆様もそう感じられるのなら、それは一般的に500mlのペットボトルは自動販売機やコンビニで売られている150円が相場という感覚が自然と身に付いているからだと思います。

 

が、じゃあ●●株式会社を100億円で買ったよ〜!と友達から聞いたときに、それは高いね!とか、それは安く買えたね!と、言える人はなかなかいないんじゃないでしょうか。

 

これは500mlのペットボトルと違って、会社自体にはひろく一般的に共通する相場感があまりないことに起因するかと思います。

 

たしかに、上場会社は株価という一定の指標はありますが、買収するとなるとこの株価通りにはいきませんので、あくまで株価は参考程度になってしまいます。

 

このように会社自体には広く共通する相場感がない中で、

会社の売り主はなるべく高く売りたいし、逆に買い主はなるべく安く買いたいと、両者の思惑は逆を向いてしまっているのです。

 

それでも交渉の中で折り合いをつけていかなければならないので、

相手方にいかに納得感を持たせて、歩み寄れるかが大事になってきます。

 

そこで、500mlペットボトル150円といった、肌感覚がない会社のお値段をロジカルに算出し、そのお値段の根拠を相手方に説明していく必要が出てきます。

 

このお値段の算出業務のことを企業価値算定(バリエーション)といいます。

 

通常、売り手も買い手もそれぞれが独自にバリエーションを行い、

それぞれが相場感というものを持っています。

 

バリエーションの手法はさまざまで唯一絶対的な方法は存在しませんし、

物事の考え方・整理の仕方次第で計算結果も変わってくるので

大抵、売り手、買い手が持っている相場感は、一致していません。

 

その際の歩み寄りでキーとなるのは、

バリエーションのロジックをお互いに説明し合い、相手にコチラの計算の計算過程をいかに納得してもらうかというところかと思います。

 

具体的な計算手法は別途取り上げたいと思いますが、

納得感を与える計算をするためには昨日のブログに書いたようなデューデリジェンスで、買収候補先企業をしっかりと調査して理解することが必要不可欠となってきます。

デューデリジェンスについてはコチラをご覧下さい↓↓↓

 

というわけで本日は、バリエーションの概念のご紹介でした。

最後までありがとうございます。

 

ではではまた後日。

 

Penchi